Ivalo

フィンランド最北の地に行ってきました。

北緯68度、人口4000人、Ivalo。冬は−40℃以下になり、太陽が全く昇らない期間が一ヶ月続く地域です。

今回の旅は今まで経験したことのないことだらけで、かなり異質な旅でした。

飛行機とバスで行ったんですがほぼ全て夜です。道路はアイスバーンみたくなっているのになぜか滑らない。道はひたすら一本道で両側を針葉樹が囲んでいる景色がひたすら続き、対向車は10分に一回くらい来るくらいで信号がなければ街灯もなく、集落なんかも30分に一回位しか見えない。そんな中を運転手はひたすら時速100キロで飛ばしていくもんだから、ここで事故ったりエンストしたりしたら寒さと援助が来ないことで死ぬだろうなと思ってました。


ホテルにチェックインしてからホテルの裏に出てみると長細い空き地みたいなのが広がっていました。少し奥まで進んでみてそこだけ木がはえてない不自然さから自分がいる場所が川の上であることに気がつきました。かなり怖かったです。ただでさえ人がいない町のホテルの人目がつきにくい真っ暗な凍った川に落ちたら寒いし誰も助けに来てくれない市で死ぬだろうなと思いました。実際に年に何人か落ちて死ぬそうです。(by現地人談)


スノーモービルに乗りました。体験コース的なものでインストラクターについていかなければならないのがダルいとか思ってたんですが、距離を行くうちについていかなければ吹雪の中で迷って死ぬと思いました。一分も走っていると街中から出てあたり一面360℃雪景色になります。さらに一時間ほど進むと針葉樹がどんどんまばらになって、背が低くなっていき、森林限界とやらを超えた地域に入っていきます。どこに来たのか分かりませんがとにかく東の高原に来ているらしく、ロシアの国境がすぐそこにあるとかないとか。そこは吹雪も寒さも一段と厳しく長くいられませんでしたがまさに地球の辺境の地という感じでした。


あとトナカイに乗ったりサウナでサーミ人と会ったりノルウェー人に会ったり現地で暮らしている日本人に会ったり最新式の夜行列車に乗ったりといろいろ面白いことがありましたが、長いのでやめます。

I went to Lapland last weekend. It was fun.