帰国します。

明日、フィンランドを発ちます。

今日いろんな人と最後の別れをしてきました。

リーッカ、カイッツと4時からディナー食べて、それからテルヒがホームパーティーにinviteしてくれてディナー第二段食べて、それからイーリス、アンナと会って、時にヤーナおばさんが引越しの世話をしてくれて、本当に最後まで素敵な人達で、心から感謝してます。



あと日本にいる僕の友人や関係者にも感謝しています。遠い所にいる僕のことを一瞬でも思い出してくれることがあったのなら、それだけで嬉しいです。またわざわざこの日記を開いてくれたならそれも嬉しいです。たまに連絡くれたりこの日記のコメント書いてくれたりしてくれたのは本当に嬉しかったです。忙しい中でも電話で構ってくれた人なんてどうお礼を言っていいのか分かりません。わざわざフィンランドまで訪ねてくれた人なんてもう言葉に詰まります。


去年このプログラムに参加するかどうかいろいろ考え込んで「生涯賃金の軸からいくと不利だ」「どんな社会人スキルが身につくのか」とかなんとか考えていましたが、今となってはなんと狭いものの考え方よ、と思えます。今は参加して本当によかったと思っています。このプログラム運営してくれている人にも色々支えられて、どうもありがとうございました。


大学院のみんなは昨日修了式だったそうで、修了おめでとうございます。僕は一年前からこの修了式に出るための戦略を練っていましたが、結局出れずじまいでした。一足先に社会に出て頑張ってください。


と言うわけで一年間続けてきたこの人気ブログもこれで一区切りしたいと思います。
ネタ的には毎日腐るほどあって、何を書こうか毎回悩みでしたが、できるだけ多く外国のことを伝えようと頑張ってきました。乏しい文章力を補うために写真を貼りまくったりもしました。こんなにネタの多かったのは人生初ではないかと思います。25年間で一番ネタの多い一年だったと思います。ネタが多い=初めての経験が多い、で色々な新しいことに接することができたと思います。


どうもありがとうございました。

all over the world

出会いというものは本当に不思議で変な感じだ。

例えば同い年のフィンランド人に彼らの小さい時の写真を見せてもらう。

この写真が撮影された時、はるか1万キロ離れた日本で当時10歳の僕は何をしていたんだろう。

同じように毎年繰り返されてきた僕の誕生日の何日か前に同じように誕生日があって同じ回数だけ祝われてきた。

僕が小学校の夏休み、セミの鳴き声を聞きながら壁当てをしていた時、彼らは何をしていたんだろう。

彼らは生まれてから今までずっと日本からはるか遠い所で生活してきて、25年目にして初めて出会った。

不思議だ。


この一年本当に多くの人に出会った。

フィンランド、イギリス、フランス、ドイツ、ノルウェースウェーデン、スイス、デンマークサーミオーストリアチェコ、ベルギー、ハンガリー、スペイン、オランダ、スロバニア、トルコ、イスラエルイラク、イラン、ロシア、ポーランドアラブ首長国連邦ウクライナ、中国、台湾、韓国、タイ、インド、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、コロンビア、ペルー、ソマリア、、、、

Boss

僕の上司の一人は日本人女性と結婚している。

なので多少日本語が分かる。



例えば彼が流暢な英語で何か質問してくる。

僕「Ahm...Uhm sorry I can't understand. What?」

彼、もっと分かりやすくイエスかノーかだけで答えられる質問形式に変えてくれる。

僕、それでも「.....」

彼、「ナンデ?


みたいなことがしばしばあったなあ。



というわけで今日最後の仕事が終わってしまった。ここ一週間かなり忙しかったのだけど、上司が昨日「明日プレゼンしてね。仕事の方はもう後回しでいいから」と言い出して実験をしながらプレゼンの準備して上司に仕事の引継ぎがなかなかできていなかった。

最終日の今日プレゼンをした後に引継ぎをしようと考えていたのだけど、甘かった。プレゼン前の三時にがっちりと握手をした後、キミのプレゼンを聞けなくて残念だとか言いながらどっか行ってしまった。初め何か他に大事なMTGがあるんだろうと思っていたが、横にいた上司2に聞くと、「うん、帰ったね。家に。」とのこと。

え?まだ何にも引き継ぎできてないんですけど、とうろたえる僕の横で俺しーらねと笑う上司2。

だいぶこっちの仕事感覚に慣れたと思ってたけどまだまだ甘かった。

結局一人で夜遅くまで上司宛てに長々とメールを書く羽目になった。

Easter

nakamura212008-03-17

ビルボンヴァルボントゥレクシテルベクシヴィッツアスゥレパイッカムーレ


イースターの慣習で子供たちが魔女の格好をしてイースターエッグというチョコをもらいに各家庭を訪ね歩くそうだ。


実際に子供達がいやいややってきたのがうけた。

Porvoo

明日からポルボーという所にある友達の実家に行ってくる。

ここで言いたいことは二点。

1、旅行には人という軸が必要だ。
初めての旅行や個人的に強い興味がある場所ならともかく、元々海外に住んでいて旅行もしまくっていると次第に感動も薄れてくるものだ。それに対して人と言う軸は普遍的だ。誰かに会いに行くという旅行は飯がまずかろうと建物がしょぼかろうと何回目であろうと、楽しい。イギリスとフィンランドがそういう場所になったのが嬉しい。


2、フィンランド人は言われているほどシャイではない。
実家に人をすんなりと招きいれるなんて日本ではあまりないんではないだろうか。こっちではみんな気軽に「うちの実家来る?」みたいに言ってくれて、初対面でもとてもフレンドリーだ。シャイというより物静か、大人びている、という感じで、日本語で言う「恥かしがる」ということは一切なく、むしろその物静かさからはびっくりするくらい堂々としている。

White day

ホワイトデー

なんてこっちにはないらしい。



今日最後の米を使い果たした。

いっつも米を炊いてたちっちゃなボロイ鍋を洗いながら、

もうこれを使うことがないのかなと思うと、多少しんみりした。



今まで何回自分の環境が大きく変わっただろう。

中学入学、大学入学、ヨーロッパ・・・あれ?三回だけ?


いやいやいや、小学校の席替えがあった。

今思えば小学校の席替えでクラスの女の子に

「先生!私、中村君の隣がいい!!」って手上げて言われた時が人生の絶頂期だったかもしれない。


うーんなんて深みと繋がりのない日記だ。